地域の人みんなが飼い主の猫の事です。
地域猫という言葉は、その地域に住み着いた飼い主のいない猫に対して、地域住民全員で適切に管理しようという考えのもと、誕生しました。
飼主のいない猫、いわゆるノラ猫にはみなさんどんな印象をお持ちでしょうか。
かわいい?迷惑?汚い?かわいそう?
人によって感じ方は様々だと思います。しかし、現実にその猫たちはそこに生きています。そして、自由気ままに見える彼らの生活は実はとても厳しく大人になれずに亡くなってしまう子が多くいます。
地域猫はこの現実を変えるために産まれました。
地域住民みんなで猫を正しく管理する事で、不幸な猫を減らし、人に迷惑のかからない環境を整えるのが地域猫です。
地域猫って具体的にはどうするの?
具体的にはかなり多くの事をしなければなりませんが、大前提として次の三つをする必要があります。
・不妊手術の実施
望まれない命の誕生を防ぐため、実施します。手術をしなければ猫はあっという間に増えていきます。
・適切なエサやり
エサを適切にあげることで、ゴミ漁りなどを防ぐとともに他の地域から新たに猫がやってくることを防ぎます。新たに猫がきてしまったらその猫も地域猫として管理しなければなりません。
・トイレの管理
トイレもある程度なら管理可能です。これをする事で、糞尿の被害を防ぎます。
当院では地域猫活動への協力として、地域猫としての不妊手術を実施しております。
当院で不妊手術を行う流れ
手術の直接の予約はできません。
まず、手術を希望される方に当院へお越しいただき、猫の数や環境などをお聞きいたします。
その際もお越しの前にお電話で順番をお取りいただければ助かります。
ここでは料金はかかりません。また、猫を連れてくる必要もございません。
あくまでお互いの条件が合うかの話し合いです。
当院では手術を希望される方に無条件でどなたでも協力はしていません。
当院の求める管理や対応をしっかり行なってくださる方にのみ協力をしています。
同様にこちらの提示する費用などを許容できない方もいらっしゃるかと思いますので
こちらの手術の流れや費用のお話も致します。
そこでお互いの話が合えば後日に手術の予約をとっていただく流れになります。
話し合いの前にこちらからご理解をお願いしたいことは、
地域猫活動に関しては、費用をいただくとはいえこちらもボランティアでやっているということです。
もちろん、相談に来られる方も猫に対するボランティア、優しさ故の行動だと思います。
ですので、この件のお話の時はその猫に対するお互いのボランティアだと思って
あくまで対等の立場のつもりでお話をします。
そのことをご理解いただいてお越しいただけると幸いです。